税務調査は、その殆どが任意調査です。また、税務調査のうち、90%は税理士を通して調査の要請がなされます。現況調査(抜き打ち調査)は、一般に言われるほど多くはありません。
よく、「税務署と戦う」と言いますが、「戦う」ことが必ずしも納税者の利益にはなるとは限りません。意外に思われるかも知れませんが、納税者にとって有利な形で税務調査を終わらせるには、税務署の調査官との間で一定の信頼関係が必要になってきます。すでに脱税をしてしまった場合でもそれは同じです。
私たちは「戦う」立場はとりません。一番大事なことは、追徴税額をできる限り少なくするか、できれば0円に抑えることです。あくまで、理づめで辛抱強い交渉が、納税者にとって有利な結果をもたらすのです。 |